る。それに引き換えガチョウはマイコーチもクライアントも持たず、仲間内のセッシ
ョンにも参加せず、月4回のクラスでのみ学ぶことを選択した。
ガチョウは、プロコーチになるのを目的にAPTを受講したのではない。
「クラスでの学びを実生活に役立てたい」と言うのが目的だった。
クラスでの学びは、すぐに色々な場面で役立てることができた。
その極々一部を記してみる。
ガチョウハリ指圧治療院では、クランケの身体の苦痛を取り除くことに加え、
クランケに生きる目的や希望を与えられるようにもなれたと実感している。
それは、相手の心の内側に入る質問のスキルを学べたからである。
老人ホームでオカリナコンサートをしていると、お年寄りがオカリナに合わせて
歌い出す。
以前のガチョウは、「歌わないで静かにオカリナを聞いてよ〜」と言う
上目線の偉い気持ちになっていた。
が、今では「オカリナに合わせて大きな声で歌ってください」
と言う気持ちが湧き上がってくる。
それは、学びにより、相手に優しく寄り添えるようになれたからだ。
小学校での障害者や福祉をテーマにした講演では、
「ガチョウのおじさんの話は理解しなくていいんだよ。それぞれがそれぞれに
何かを感じてくれればいいんだからね」と強調するようになった。
それは、心で感じる大切さを学べたからである。
心で感じる大切さに気付かせてくれたのは、先輩コーチではなく、
同期の佳代子さんと響きさんだった。
プレクストークの指導では、講習会の初めと終りに、必ず
「Kさんよろしくお願いいたします」「Tさん、お疲れ様でした」というように、受
講者に対して固有名詞を用いるようになった。それは、存在を認められた人の心に何
が起きるかを学べたからである。
これからも、クラスで学んだことを実生活の様々な場面で活かし、
さりげないコーチを続けていこうと、ガチョウは思っている。
3期・ガチョウ
