20090412

クライアントと向かい合う

ライター:ドルフィン

あれは、ちょうど2年前…。

アリスプロジェクトのみんなで集まって、「コーチングの学び」をした時のことでした。

「じゃあ、コーチングを5分間してみましょう」

ということで、隣に座っていたKさんとコーチングをすることに。

今でもはっきりと覚えていますが、Kさんが椅子の向きを変えてこちらを向いて座りなおしていたのに、私は椅子や体の向きをほとんど変えずに顔だけKさんのほうを向けてコーチングを始めていました。緊張のあまり声が小さくなったり、口元にはハンカチをあてたままでコーチングをしていました。

ここで、まずご指摘をうけたのがクライアントに向かい合う姿勢です。クライアントの話を聴くということは、顔だけそちらを向いていればいいわけではないということ。

体全体をクライアントと向かい合わせて、私の心もクライアントのほうに向けて全身で「聴く」という姿勢でコーチングすることから、クライアントとの関係が始まるんだということを学びました。

確かにそうなんです。日常でも話をしている相手が別のほうを向いていたり携帯をチラチラ見ながら「うんうん…」とうなずいてくれていても、まったく聴いてもらっている感じがしません。

それどころか、その人と話をする意欲もなくなってしまうかもしれません。

そして、5分間の短いコーチングにも関わらず、悩んでいるクライアントを目の前にして「どうしよう…、何を聴いたらいいんだろう」と困りはてて、とうとう何も言えなくなってしまいました。たった5分のコーチングもできなかったんです…。

この時の私は、うまくコーチングできなかったことに恥ずかしさや悔しさを感じると共に、目の前にいる一人の人と心も体も向かい合おうとすることができなかった自分に気づいて、みんなの前で大泣きをしました。(笑)


2年たった今。

対面でコーチングをする時には、クライアントの正面に座るように椅子の位置を変えています。

体の位置だけではなく心もクライアントに向けて、クライアントと共にいることを自然に意識することができるようになっています。

クライアントの話を聴くとき、コーチはただ耳で言葉を聴くのではなく、全身のあらゆる感覚を使って聴いていくんだなと感じています。コーチが聴くのはクライアンの言葉だけでなく、声の調子や雰囲気、エネルギーなどなど、クライアントのすべてを感じています。

2年前のあの出来事があったから、沢山トライしてエラーしてそこから学んで、今の私がいます。まだまだ修行中の身ですが、クライアントを信じて私自身を信じてその場を信じてコーチングしようと思っています。

写真の説明:青い空に雲が浮かんでいるところを上を向いて撮った写真です。